何の前触れもなくメダカのヒレが黒くなったり、黒い斑点が浮かび上がることがあります。
理由が分からず動揺される方もいるでしょう。
このような場合、大きく分けて2つのケースが考えられます。
ここでは、メダカのヒレが黒くなる、黒い斑点があらわれる原因について見ていきましょう。
婚姻色か病気・黒いヒレの2つのケース
もちろん、メダカの種類や個体によっては、個々の特徴としてヒレや体に黒い斑点を持っている場合はあります。
今回ご紹介するのは、今まで見られなかったにもかかわらず、急にヒレなどが黒くなった場合です。
一般的な理由として挙げられるのは、繁殖における婚姻色と病気の症状に寄るものです。
ここからは、それぞれのケースについてご紹介いたします。
婚姻色でヒレが黒くなる
繁殖をおこなう時期、相手に対しアピールをするためにあらわす、体色や斑紋のことを婚姻色と呼びます。
この婚姻色がメダカの場合、ヒレに黒い色としてあらわれます。
メスのメダカに対して、より自分が目立ってしまおう、気がついてもらおうという自然の行為です。
メダカの種類にもよりますが、特に腹ヒレが黒くなる傾向があります。
このケースにおいては、特別な心配もなく、黒くなったヒレも自然に元へと戻ります。
病気による黒い斑点
黒斑病と呼ばれ、ヒレや体に黒い斑ができますが、基本的にこの症状は回復経過の状態です。
鞭毛虫のコスティアにより発症した、白雲病の治った感染部位が黒くなっているため、メダカの体力の回復にともない消えていきます。
黒斑病とは別に、黒ソブもしくは黒点病や黒化症よばれる症状も、ヒレや体に黒い斑や線で表面化します。
原因は原生動物のジプロストマム、水質の悪い飼育環境で発症します。
どちらも病と表記されていますが、食欲や活動性はあり、いづれも命にかかわることはありません。
治療には、動物性医薬品のメチレンブルーが一般的に用いられます。
まとめ
ここまで、メダカのヒレが黒くなる、黒い斑点があらわれる原因について見てきました。
婚姻色など心配の要らない発色もありますが、いきなりその状態を見ると、やはり病気を疑ってしまいますね。
ただ、黒点病などは水質の低下が大きく関係するのは確かです。
日頃の飼育環境にも配慮が必要ですね。