値段も安価で飼育も簡単なイメージのある魚、メダカ。

繁殖力が旺盛なので、たくさん繁殖させてみたいと思う方も多いかと思います。

ですが、メダカの繁殖には注意点が何点かあり、その中の一つに有精卵と無精卵の見分け方をあげることができます。

メダカの産卵について正しい知識を身に付けましょう。

メダカ 有精卵 無精卵 見分け方

メダカの産卵・基礎知識

メダカは家庭や小学校で簡単に飼育ができる印象があります。

繁殖力も旺盛なので、うまく孵化すれば数もどんどん増えます。

メダカの産卵シーズンは春から夏にかけて、気温が上昇し暖かくなってくるころです。

水温が上がるとメダカは産卵しやすくなります。

1度の産卵で10個ほどの卵を水草などに産みつけ、有精卵であれば約10日程度で稚魚が孵化します。

接合から産卵まで

メダカの接合から産卵までの過程ですが、産卵シーズンになるとメスのメダカは卵子をお腹に抱えるようになります。

この段階ではまだ接合していないので、無精卵です。

卵子がお腹にできると、オスがメスの体に寄り添い卵子の放出を促します。

そして卵子が放出されるとオスが体液をかけ、接合させます。

卵子には体液の入り口があり、そこから体液が入りこむと接合が完了します。

接合後、メスは卵を水草などに産み付けます。

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有精卵と無精卵の違い

無精卵は色が白く濁っています。

一方有精卵は透明で、卵の中身を確認することができ、卵の中には油滴と呼ばれる油の粒を見ることができます。

この油滴とは、稚魚が孵化するまでに必要な栄養が詰まってる油の粒のことです。

無精卵は蓄える栄養も必要ないので、油滴は見られません。

また、卵のやわらかさも有精卵と無精卵で違いがあります。

無精卵は指で転がすとすぐに割れてしまいますが、有精卵は指や綿棒等で触っても簡単に割れたりしません。

見分ける方法

接合から産卵までの過程から分かる通り、メダカのお腹についている段階では有精卵か無精卵か見分けることはできません。

産卵されてからの見分け方ですが、有精卵と無精卵の違いを知っていれば簡単に見分けることができます。

また見分けるのに役立つ薬もありますので、使用するのも一つの手ですね。

ここでは3つの見分け方をご紹介します。

  • 卵の色で見分ける

有精卵は透明で無精卵は白く濁っています。

見た目の色で判断しましょう。

  • 卵のやわらかさで見分ける

産卵されたら卵を触ってみましょう。

手のひらに乗せ指で転がして卵をばらばらにし、その時割れてしまうような卵は無精卵です。

  • メチレンブルーを使う

メチレンブルーとは鑑賞用の魚に使われる薬品の一種で、観賞用の魚がかかりやすい白点病や尾ぐされ病などを治療する薬です。

病気の治療の他に水カビ防止の効果もあります。

このメチレンブルーですが、青い色をしており、無精卵に着色しやすいのです。

そのため青く染まった卵は無精卵と判断できます。

まとめ

産卵されたメダカの卵は一見違いが無いように見えますが、産卵から日数がたてば違いもはっきりと分かるようになります。

無精卵だからといってそのまま放置してはカビの原因にもなりますし、カビで水中が汚れたらせっかくの有精卵がダメになってしまうこともあります。

しっかりと見分け、小さな命を孵化させてくださいね。

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