自然界では、両方の性別の機能を持っていたり、途中で性転換をすることができる生き物が存在します。
最近ではメダカにも性転換する姿が目撃されるようになり、その生態の一部がまた解明されてきました。
今回はそんなメダカの性機能について調べていきたいと思います。
性転換をする必要性について
自然界で性転換をする生き物で有名なのはカクレクマノミですね。
また、カタツムリやナメクジは性転換はしませんが両方の性別の機能を持っていますので、二匹いれば必ず繁殖が行えます。
このように性別の役割を超えた機能を持つことには第一に繁殖のしやすさが挙げられます。
相手を選ばず繁殖できるのは、個体数を増やすには圧倒的に有利ということです。
ですがカタツムリやカクレクマノミのように、非力な物や動きの遅いものがこの機能を持っていることが多い傾向にあります。
彼らは、天敵が多い中せっかくパートナーに巡り合えても、同性であったら繁殖ができないといった状況を避けるため進化したと言えます。
メダカも決して強い生物ではないので、性転換ができるよう進化したのかもしれませんね。
性別を決める要因について
メダカは水温が高すぎたり、低すぎたりすると、どちらか一方の性別しか生まれないという特異な性質があります。
これは性決定遺伝子というものが要因で、イギリスの学者によって解明されたそうです。
稚魚の時に育てるときの水温によっては、オスかメスかを産み分けることができるようになるかもしれません。
繁殖を行いたいのであればメスを増やした方が圧倒的に効率がいいのは確かですからね。
また、水温だけでなく、視覚的な刺激から性転換することも判明したそうです。
メスだけの群れの中にオスになった個体が発見されたそうなので、視覚情報がホルモンバランスに影響を与えていると考えられます。
まとめ
学校や公共施設などで幅広く見かけることができるメダカですが、その生態は神秘的な謎が数多く秘められています。
その中には私たち人間の生活を大きく変えるものが潜んでいるかもしれません。
メダカを飼育していて、世紀の発見をするのはもしかしたら学者ではなく、私たちかもしれませんね。