日本に生息しているメダカには、色素を決める色胞という細胞が存在します。
種類によっては4つ、5つのものが存在します。
主なものは黒色、黄色、赤色、白色、虹色があります。
今回はこの色胞と呼ばれるものを利用したメダカの色揚げを中心に紹介していきたいと思います。
餌による色揚げ方法
メダカが体内で作り出すことのできない唯一の色素胞が赤色と言われています。
魚類の赤い色素に影響を与える物質はアスタキサンチンと言われる物質で、甲殻類、海藻、プランクトンに多く含まれています。
このように体色に影響をあたえるえさにすることで、色揚げを行う方法が存在します。
環境を利用した色揚げ
メダカの保護色を利用した色揚げがありますが、正確にはメダカの力で行うものなので、色揚げではないという見方もあります。
この方法は容器の周りを囲って、暗い色の中で飼育する必要があります。
メダカは白くて明るい容器で飼育すると体色が薄くなる傾向がありますので、黒くしたい場合は容器の周りを暗くする必要があります。
なぜ黒くなるのかはメダカの視力が関係しているそうで、視力があまり良くないスモールアイなどの品種は、周囲を暗くしても体色は黒くならないそうなので、飼育するメダカの特徴をよく知る必要があると言えますね。
品種改良による色揚げ法
餌や周囲の環境で通常のメダカよりも鮮やかな色に仕上がったメダカは、その細胞の中に特定の色素を保つ力が優れた遺伝子を持っているということになります。
そういった同色のメダカを掛け合わせることで、より鮮やかな体色を発現する個体も出てくるようになります。
このように優れた個性を持つ親を掛け合わせる色揚げの方法もありますので、反メダカの繁殖に積極的に取り組んでいるのであれば挑戦してみるのも面白いかもしれません。
まとめ
メダカの色揚げにはさまざまの方法があります。
お手軽にできるものから時間のかかるものであったり。
その中でも目的としている色合いを発現してくれたらとてもメダカの飼育が楽しくなると思います。
いろいろなことをしてメダカの意外な一面を見て、共同生活を楽しんでください。