屋外飼育など植物の生い茂った環境でも元気にメダカは育ちます。
むしろ本来の環境に近いせいか屋内よりも快適であるかもしれません。
今回はそんなメダカの繁殖を支える産卵床について記事を書いていきたいと思います。
産卵床について
メダカが卵を産み付ける場所のことを産卵床と言います。
自然界などの野生下では水草に卵を産み付けることが多いです。
飼育下では、レイアウトや鑑賞目的でいろいろな産卵床をメダカに提供する人がいます。
例えばホテイアオイ、ウィローモスなどがいい例です。
ホテイアオイは複雑に絡まった根っこが卵をきちんと保持し、安定した産卵床となります。
ホテイアオイの悪いところとしては、成長しすぎて根っこが複雑に絡まってしまい、メダカが引っかかることがあるという点です。
ウィローモスなどは浮草で、ホテイアオイ同様に複雑に葉が絡まっていますので、これまたしっかりとうえつけられた卵を保持します。
ですが浮草なので、汚れの原因となったり、掃除の手間がかかるなどの弱点もあります。
シュロについて
シュロというのは、ヤシ科の植物で、常緑高木な樹木となります。
産卵床となる部分は樹皮の部分で、メダカの産卵床以外にも硯の洗い道具、急須の茶渋落としなど掃除用具としての需要もあります。
自生しているシュロから道具を作るにはあく抜きをしてシュロを綺麗にする必要があります。
シュロを綺麗にするにはいらない鍋などがあればそれに入れて30分ほど煮込みましょう。
そのときに重曹などを入れてあげると汚れやあくが抜ける速度が速まります。
毎回煮込んでシュロを水槽に入れるには費用が掛かるので、それなりに予算の都合をつけたほうが無難であると言えます。
もし近くにシュロがなくても市販のシュロのたわしなどが安く買えますので、ばらばらにほぐして利用するといったこともできます。
メダカが卵を産み付ける場所を探していたので、シュロの木から繊維をもらった。気に入ってくれるといいな。 pic.twitter.com/vWu4L5T027
— 梵栽 (@Bonsai_Batik) 2016年10月23日
まとめ
メダカの飼育が普及してきて様々な道具が利用され始めてきています。
今後もこのような意外な道具がメダカの飼育を劇的に変えるものになるかもしれません。
レイアウトも楽しめるのがこういった産卵床を選ぶうえでの楽しみかもしれません。