メダカに寄生して病気を引き起こす厄介な寄生虫。
主な寄生虫と病気、薬浴に適した薬をピックアップしました。
薬浴とは?
薬を溶かした水槽にメダカを入れます。
薬の種類や薬浴の期間は病気の種類によって異なりますが、また症状が軽い場合などには、薬ではなく塩を溶かした水も効果的です。
塩水浴は薬ではありませんので全ての病気に効くというより、細菌を弱らせメダカの体力回復を助けて病気から回復させるという程度の考えのほうがよいようです。
寄生虫が原因の病気
白雲病
チロドネラ、トリコディナ、シクロケエタ、フジタイの寄生によって発症します。
処置薬は0.5%塩水浴か、メチレンブルーにて薬浴させましょう。
水槽や器具は、なるべくイソジンで消毒をしましょう。
白点病
イクチオフチリウス、ムルチフィリィスが表皮に寄生することによって発症します。
処置薬はメチレンブルーを使用します。
水温を28度~30度に上げると白点虫の幼虫は完全に消滅しますが、成虫には効果がないので、成虫がメダカから離れるのを待つ意味も含めて、1週間以上続ける必要があります。
水槽や器具などもイソジン消毒をしましょう。
トリコディナ症
トリコディナに寄生されることで発症します。
処置薬は1%程度の塩水浴をさせるか、グリーン・Fで薬浴させることです。
水は新しいものに取り替えて、水槽やフィルターなどはイソジンで消毒します。
吸虫病
ギロダクチルスが吸盤のような附着器でメダカの体表に寄生し発症します。
処置薬は症状が初期段階の場合は別の容器で塩水浴(1%)が手軽です。
通常はリフィッシュで薬浴し、重傷の場合はグリーンFを合わせて使うとよいでしょう。
線虫病
センチュウは頭部でメダカの腸に寄生することにより発症します。
処置薬は初期段階であれば、0.5%塩水浴させますが、症状が進んでいる場合はリフィッシュを使用して薬浴させます。
できれば、水槽やフィルターなどはイソジンで消毒してください。
イカリムシ症
イカリムシの雌が原因です。
処置薬は0.5%塩水浴させるか、リフィッシュで薬浴させて様子を見ます。
水槽、フィルター、ポンプ等はきれいに洗浄し、イソジンで消毒します。
イソジンが完全に乾くまで乾燥させ、その後、水洗いをしましょう。
まとめ
病気のためとはいえ、薬を使用することはメダカにとって、ストレスになります。
普段から水質管理や温度管理を行い、病気にならないようにすることが一番だと思います。