一般的な小型の魚の飼育環境として広く普及しているのは、長方形の箱の形をしたガラス張りの水槽、もしくは金魚鉢のようなある程度深さのあるガラス製の水槽だと思われます。
しかし、近年メダカを飼育するにあたって、容器の形は底が深くて大きいものよりも平べったくて底が浅いものが好まれると言われています。
また、容器の色についても見識が深まっているようなので、それらついても触れていきましょう。
飼育容器の色について
本来メダカは自然界の中でも弱い生き物であるため水草などに隠れて過ごしています。
つまり外部の生物に居場所を察知されないような環境を設けてあげるのが良いのですが、現在普及して広く用いられている水槽は、多くがガラス張りなど透明なもので出来ています。
メダカを飼育するにあたって、透明な水槽でメダカを観察するというのは大変魅力的ではあると思いますが、もしもっとメダカを長生きさせたい、本来の環境に近い状態で飼育したい、というのであれば水面以外外部から見えない、色のついた水槽を選ぶほうが、よりストレスをメダカに与えないと考えられます。
飼育容器の大きさについて
冒頭でも触れましたように、メダカを飼育する水槽は深い水槽よりも底の浅い平べったい水槽が良いとされています。
その理由として酸素供給の都合があります。
深い水槽である場合、酸素供給装置を使用しましても、酸素が底部に行き届かない可能性があるのです。
メダカは川底など流れが穏やかな箇所で休む習性があるので、水槽の底などで休み、酸素が行き届いていないと酸素欠乏症になる恐れがあります。
そのため酸素が底まで行き届きやすい底の浅い容器のほうが、メダカをよりよい環境で飼育できるといえるでしょう。
また、開口部が広く酸素が自然供給しやすいものを購入したほうが電気代など、維持費の節約にもなると考えられます。
まとめ
メダカの飼育容器につきましては、メダカの快適性を鑑みれば色付きで外部から観察できる箇所が限られてくるもの、底が浅く開口部の大きなものが好まれると言えます。
しかしメダカに快適な環境を提供するにあたって鑑賞や観察といった視覚的な楽しみは半減するといったことも考えられます。
メダカを飼育するにあたってどこまで干渉するかは個人が決めることですので、兼ね合いを十分に行い、よりメダカの魅力を堪能していくことが重要といえるでしょう。