一般的なメダカの尾びれは、お好み焼きのヘラのような形をしていますが、角がとれてひし形になってしまっていたり、細くなってしまっている場合は、深刻な病気ですので直ぐに対処が必要です。
今回はメダカの尾びれに関する病気と対処方法についてご紹介します。
尾腐れ病とは
尾腐れ病はお魚の尾びれの先端部が壊れていく病気で、観賞魚によく見られる病気の一つです。
ヒレ腐れ病、口腐れ病等と総称して「カラムナリス病」と言われ、「カラムナリス」という細菌が原因で発症する病気です。
感染力がとても高く進行も早いため、早急な対処が必要です。
最悪亡くなってしまう可能性もある病気で、尾びれがかなり短くなり、うまく泳げない状態になってしまっていると、病状としてはかなり末期の状態といえます。
原因
水質悪化やストレスが主な原因と言われています。
また、過密飼育をしている場合や水槽内、フィルターが異常に汚れている場合も、発病する危険性があります。
対処方法
まず水質改善を図ってください。
水はすべて取り替え、水槽が汚れている場合は綺麗に清掃します。
また、フィルターも汚れが確認できる場合は、こちらもよく洗浄をします。
既存のフィルターで濾過能力が足らないようであれば、濾過能力の改善も必要になります。
カナムナリスは非常に感染力が高いため、発病していないメダカも含め、すべてのメダカを別の水槽に移し、食塩浴(濃度は「0.5%~0.7%」)+市販の細菌性感染治療薬による薬浴をさせます。
発病が見られない個体は1週間程様子をみて、元の水槽に戻します。
治療薬にも様々な種類がありますので、症状により薬を使い分ける方が良いと思います。
明らかに尾びれがなくなってしまっているような症状の個体は隔離し、強めの薬で薬浴させ、様子をしっかり観察するようにします。
なお、薬の中には、メダカ以外の生体に悪影響を与えるものもありますので、注意書きをよく読み使用するようにしてください。
症状が出ている個体については、ほぼ回復するまで絶食させます。
症状が回復してくると尾ビレの状態が再生してきますので、その頃から少しずつ餌を与えます。
治療には半月~1か月程度かかる場合がありますので、根気よく看病をしてあげる必要があります。
まとめ
尾腐れ病は、初期であれば完治も望めますので、早期に発見して的確に対処するようにしましょう。
また、メダカの病気のほとんどは、水質悪化とストレスによるものですので、日頃のお世話を怠らないようにしましょう。