水合わせとは、購入店や依然そのメダカが暮らしていた環境から、引っ越し先の飼育環境にメダカをなじませる為に必要な前準備のことを指します。
人間でもサウナから冷凍室への移動を繰り返していたら温度差によって体力を消耗してしまいますね。
これと同様にメダカも急に新しい環境に移動させると負荷をかけ、ストレスを与えてしまいます。
このようにメダカにストレスをなるべく与えないよう水合わせには十分な配慮をする必要があります。
いかに注意すべき点をいくつか紹介します。
水のカルキ抜きについて
メダカの飼育を行う水を選ぶうえで水道水を選ぶ人は多いと思います。
水道水を選ぶことは消毒された、雑菌のない水を選ぶことになるので、選択としては非常に良いと言えます。
しかし、水道水には塩素が人体に影響のないほど微量ですが含まれています。
この微量な成分でもメダカにとっては命取りになりかねません。
そこで必要になってくるのが、カルキ抜きと言われる塩素を抜き取り、メダカが住み着けるようにする水質処理です。
正確にはカルキ=塩素ではないのですが、順を追って説明していこうと思います。
カルキ抜きの方法
汲み置き放置
一般的に認知されている汲み置きした水を放置しておく方法です。
室内と屋外では放置の時間の目安が異なります。
屋外で放置される場合は6時間以上を目安にしてください。
室内ならば2~3日程度は必要となります。
中和剤を投入する方法
ハイポなどの市販されているカルキ抜き用の中和剤を投入する方法です。
これらは汲み置き放置による方法と違い、薬剤を入れて塩素を中和する方法です。
上記二つのような方法がありますので費用や時間と相談して選択するのが良いと思われます。
水合わせの注意
中和剤や汲み置きなどの手間をかけなくともミネラルウォーターなどきれいな水を使えばよいと考えるかと思いますが、それらの水にはカルキ抜きをした水と違って、水質を浄化しようとするバクテリアが生息していません。
水合わせをする際に前回の水槽の水を3分の1ほど残すのは、バクテリアを残しておくためです。
くれぐれも全ての水を取り替えるといったことは行わないようにしましょう。
まとめ
メダカを飼育するうえで水質の管理というのは最も重要な要素になってくるかと思います。
手間や時間はかかると思いますが、見た目のきれいさに安心せず、メダカの体調に十分配慮した行動を心がけてください。