かわいい小さいメダカさんでも、生き物である限り心臓が動いて、体に血液が回っています。
ではメダカはどのような心臓で、全身を回っている血液の色や成分はどのようになっているのでしょうか。
また、循環はどこを通ってどこに帰っていくのでしょうか。
メダカの心臓
メダカの心臓も人間と同じように血液を体中に循環させるための器官です。
動物は、血液を使い全身の細胞に酸素を送り、老廃物を集めてきます。
人間の心臓が2心房2心室なのに対し、メダカである魚類では、1心房1心室なのです。
メダカの血液の色や成分は?
メダカの血液も人間と同じように赤い色をしています。
エロモナス症などで、赤い斑点や体の充血の症状が出る場合がありますが、その色が血液の色なのです。
この赤色の原因として、赤血球があります。
人間の血液にも赤血球が存在します。
働きとしては人間と同じように体全体に酸素を運ぶ役割をしています。
他にも血しょう板といった成分が含まれます。
血液の流れは?どのような循環をしているの?
メダカの血液も全身を循環しています。
その経路は心臓にある心室を出発点とすると、動脈を通り、エラにたどり着きます。
このエラで新鮮な酸素を血液中の赤血球に取り込みます。
人間の肺と同じですね。
その後、血液は血管や毛細血管を通じて全身に送られます。
全身に酸素を運び、二酸化炭素を回収した血液は静脈を通り心臓の心房に帰ってきます。
なぜ、血液の流れを確認するためにメダカの尾びれを顕微鏡で見るの?
メダカの尾びれは薄い上に毛細血管が数多く張り巡らされています。
そこで、メダカを袋に入れた状態で横に寝かし、尾びれ部分を顕微鏡で観察すると、血液の流れを見ることができるのです。
メダカが弱ってくると血流の流れが遅くなるので、できるだけ早めに観察してあげることと、観察が途中でも、メダカが弱ってしまったら一度水槽に戻し別のメダカで観察を行なってください。
まとめ
メダカも人間も同じ生き物です。
心臓の作りや酸素の取り入れ方法は異なるかもしれませんが、血液の色や体全身を循環するところなどは同じですね。
メダカとの共通点が見えてくると、より一層親近感が湧いてきて、よりかわいく思えますね。