メダカを飼育している人の中には、睡蓮鉢等のビオトープで飼育している人もいるかと思います。

ビオトープとは「生物の生息環境」という意味で、要するにメダカを、より本来の川での生活環境に近い環境で飼育してあげることを言います。

今回は、ビオトープで飼育している人が、メダカの稚魚を育てるコツをまとめました。

メダカ ビオトープ 飼育 稚魚 コツ

メダカの産卵について

メダカは春から夏にかけて産卵します。

正確には水温と日照時間が関係しているのですが、関東地区にお住いの場合は、大体この期間に繁殖活動が行われます。

水温が18度以上、日照時間が13時間以上であれば、この期間にかかわらず繁殖活動が行われ、毎日のように水草に産み付けてある卵を確認することができます。

メダカの稚魚の生存率を上げる方法

孵化直後のメダカの稚魚を針子といいます。

その後2~3週間すると、やっと稚魚と呼べる程度の大きさになり、ここからの生存率はぐっとアップします。

ですのでメダカの稚魚の飼育は、卵から針子の期間を乗り切ることが重要となります。

卵・稚魚の隔離

ビオトープで飼育している場合、メダカの卵や稚魚は、親メダカやボウフラ、ヒドラ、他の生体に捕食されてしまう危険があります。

ですので、すぐに別の場所に避難させてあげる必要があります。

市販の稚魚隔離用ネットをビオトープに設置して、そこで飼育しても良いのですが、その場合、ビオトープ自体は屋外に設置してある事が多いと思いますので、後から湧いたボウフラに捕食されてしまう危険があります。

そのため、水槽を分けてしまった方がより安全です。

また、注意したいのが、孵化時期の違う稚魚を混ぜてしまうことです。

メダカの稚魚はとても食欲旺盛のため、後から孵化した針子を食べてしまう事があります。

ですので、ある程度大きくなった稚魚は、別の水槽に分けた方がよいでしょう。

万が一、卵を隔離し損ねてしまった場合を考慮し、この時期だけはビオトープに水草や浮き草等、稚魚が隠れられる場所を増やしておくとよいと思います。

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針子・稚魚に適切な飼育環境

針子・稚魚は、小さく体力もあまりありません。

その為フィルターやエアレーション等の些細な水流でもすぐに過労で亡くなってしまいます。

かといって、フィルターが不要かというと、そういう事ではなく、稚魚のフンや食べ残した餌から発生する有害物質はしっかり取り除く必要があります。

水温は適温25度くらいを保ち、特に小さい容器で飼育する場合は、急な温度変化に十分注意します。

酸素の確保として、水草は数本入れておくとよいでしょう。

餌を与えるタイミング

稚魚の亡くなる原因で意外と多いのが飢えて亡くなることです。

孵化して3日程度の針子はお腹に栄養の入った袋を付けているため、餌を与える必要はありません。

その後、様子を見ながら餌を与え始めてください。

その際、ついつい親メダカ用の餌をそのまま与えてしまいがちですが、稚魚はその大きさの餌を食べることができません。

ですので、稚魚用の餌を用意するか、親メダカ用の餌をすりつぶし、稚魚の口の大きさでも食べられる大きさにしてあげる必要があります。

1日数回に分けて、食べ残さない程度の量を与えます。

元のビオトープに戻すタイミング

稚魚のサイズがあまり大きくないうちに、元のビオトープに戻してしまうと、親メダカが稚魚を捕食してしまうことがあります。

親が捕食できない、2㎝程度の大きさになってから戻してあげた方がより安全です。

まとめ

今回はビオトープで育てているメダカの、稚魚を育てるコツをご紹介しました。

最初はなかなか難しいかもしれませんが、上手く育てるコツが掴めるようになれば、メダカの数を多く増やすことができます。

頑張って育てていきましょう。

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