みなさん、生き物を飼育したことはありますか?
生き物の飼育の醍醐味と言えば、繁殖ですよね。
そんな繁殖に欠かせないのは、卵。
新たな命が生まれる生命の神秘ですね。
今回取り上げる「メダカ」も、卵を産む魚類の仲間です。
実はメダカの卵には、ある特徴があるのです。
今回はそんなメダカの卵に注目していきます。
メダカの卵の特徴
メダカの卵の特徴は、卵に「毛」が生えていることです。
この毛について、名前や役割など、さらにメダカの産卵について詳しく見ていきましょう。
卵に毛が生えている?
メダカの卵には、「付着毛」(付着糸とも言われる)という名前のとても小さな毛が生えています。
この毛は、水草に絡みつくために生えているのです。
付着毛の役割とは?
付着毛は、水草に絡みつくために生えていると述べました。
メダカは、朝早く卵を産みます。
産みたてはこの付着毛によって卵同士が絡みついていて、さらにメスのお腹にくっついています。
やがて卵はメスのお腹から離れ、水草などに絡みつきます。
この時に、付着毛が水草にうまく絡みつきます。
これが、付着毛の役割です。
卵が水草に絡まるとは?
メダカの卵は水草に絡みつくとご説明しましたが、どうして水草に絡みつくようになったのでしょうか。
もし水草に絡み付かずに川底や水中に散らばってしまったら、他の生物に食べられてしまう危険性があるのです。
そのため、危険ばかりの自然の中では、目立たない水草の影に卵を産み付けることが大切です。
付着毛は、危険な自然界を生き抜くための工夫だったのです。
白い毛が生えていることも?
この付着毛とは別に、とても長い白い毛が生えていることがあります。
実はこれはカビなのです。
この白い毛が生えている卵は、亡くなっています。
カビは亡くなった卵に生えますが、周りの生きている卵にもカビが広がる可能性があります。
白くなった毛が生えた卵を見つけたら、早めに取り除くことをお勧めします。
まとめ
メダカの卵には「付着毛」という名前の小さな毛が生えていることをご紹介しました。
この毛は、自然界を生き抜くための工夫だったのですね。