孵化の日数
メダカの卵が接合してから孵化するまでの日数ですが、水温が25度の場合約10日で孵化すると言われています。
水温によって孵化の日数が変わってきますが、産卵に適した水温が25度とされていますので、多少前後する程度と考えてよいでしょう。
では孵化するまでの間、卵の中ではどのようにメダカが形成されていくのでしょうか。
接合してから孵化するまで
細胞卵の中でまず初めに背骨が形成されます。
その次に目、頭や尾が形成され、3日目には心臓が形作られます。
心臓が形成された後は、その心臓から血液が送られる様子も見ることができます。
その後目に色素が作られ、体の色も付くようになってきます。
また、この頃から卵の中での動きも活発になり、卵のなかをぐるぐると回る様子がよく見られるようになります。
心臓が作られ血液が体全体にいきわたるようになると、身体全体の成長スピードも上がり、尾びれが伸び卵の中で窮屈そうに回転運動をする様子が見られます。
そしてついに卵を破り、約10日前後で孵化するのです。
メダカの心臓
さて、メダカが卵の中で形成されていく過程で特に目を引かれるのが心臓の動きです。
メダカに限らず魚は一心房一心室で、血液は全身をまわった後心房にもどって心室に入り、そこから鰓に送られ、そこで二酸化炭素と酸素が交換され、新鮮な酸素をのせた血液が全身にまわります。
その心臓の動きですが、孵化するまでの卵の中でもはっきりと見ることができます。
卵の中で形成された心臓は、初めは心拍数やリズムも一定ではありません。
ですが、心房・心室の見分けがつくくらいはっきりと形成される4日目ごろになると心臓の音もはっきり聞くことができます。
今日は朝から晴れてよい天気になりました。
メダカの水槽のフイルターを掃除したら、ゴミの中に混じって卵がありました。
デジタルマイクロスコープを出して観察してみたのです。
二つの目がハッキリしています。心臓が動いているのも見えました pic.twitter.com/0dbkSx2akn— アーとミー (@makotoartme) 2017年5月29日
まとめ
簡単に繁殖できるイメージの強いメダカですが、孵化する様子を見ると生命の不思議さを感じることができます。
また、メダカの心臓の音を聞くことができる動画もありますので、是非見てみてください。
思わず夢中になって見てしまうと思います。