人でも汗をかくと塩分補給が求められていますが、それは水中に生きるメダカでも同じでいろいろな塩分を摂取しています。
この塩分の働きの目的は、体力の温存であったり、ミネラルの補給であったり、病気やけがなどの治癒力を高めたり、また体力の回復をするためであったりします。
方法としては、メダカをある濃度の塩水の中に泳がすことを塩浴または塩水浴とも呼びます。
この塩浴の過程で、体液内の水分や塩分の濃度と体外の塩分の濃度は体液の浸透圧が働いて塩分調整されているのです。
このようにして健康の維持を図っているのです。
メダカの体内の一般的塩分濃度は?
魚の大きさによっても異なるのでしょうが、金魚では0.5%~0.6%ていどです。
メダカの場合は0.3%~0.5%が安定する標準のようですから、どこかに覚えておいてくださいね。
それでは、塩分の少ない塩水に入れると、浸透圧が働いて外の水分が入ってきます。
適正と思われる0.3%~0.5%くらいだど、浸透圧が同じに近づき体力の消耗が抑えられた良い状態になります。
濃すぎると浸透圧の働きで水分が体外に出てしまいます。
塩浴効果はどのように表れるか?
塩浴の一番の効果は、浸透圧機能が改善されることにつきます。
この浸透圧によって体力が回復されたり、新陳代謝が図られたり、そのほかミネラルの補給などが助けられたりするのです。
塩の種類はどんなものがよいか?
このように大切な働きのある塩浴ですから、やっぱり使用する塩の種類についても精製塩などの精製されたものが良いのではと思いがちですが、あまりそのようなことにはこだわらないで、どちらかというとよくミネラルを含んでいるといわれる粗塩とかで十分です。
市販されている塩の成分を見ると、大体97%程度のナトリウムを含んでいますので、あまり神経質にならなくてよいです。
まとめ
塩分の濃い塩浴では、バイ菌やウィルスを除去するには効果がありますが、体力の消耗などに導き、体力を弱らせたりしてしまいます。
なんでも愛情をもって飼育しようとなると、「たっぷり」与えることが愛情表現と受け取られがちですが、やっぱり「適当」という姿勢で飼育してあげることが、メダカにとってもありがたいようです。