メダカの繁殖の大敵、カビ。
せっかく産卵したのにカビがはえてしまっては卵も孵化しません。
原因や対処法を事前に知っておけば、より多くの卵を孵化させることができます。
産卵された有精卵をダメにしないカビ対策についてまとめました。
メダカの繁殖
メダカは繁殖力が旺盛な魚です。
ポイントさえ押さえれば繁殖を促すことは簡単です。
ですが、産卵してからなかなか孵化しない…といった経験をされた方もいるかと思います。
実はメダカの卵は孵化するまでにカビが生えてしまうことがあるのです。
せっかく産卵がうまくいっても、カビが生えてしまえばもちろん稚魚は生まれません。
カビが発生する原因を知り、防止策をとって無事に稚魚を孵化させましょう。
カビが発生するタイミング
メダカは卵を水草や産卵巣に産み付けます。
そのため産卵された卵には水草などに付着できるよう、付着糸という粘り気のある糸がついています。
この付着糸ですが水草等にくっつくだけではなく、水中の余計なゴミなども卵に付着させてしまうんです。
産卵された卵は早くて翌日にはカビが生えてしまうので、産卵されたらすぐに防カビ対策をとることが大切になります。
原因は?
カビが発生する原因は大きく分けて3つ挙げられます。
- 水中が汚れている
水がきれいじゃない状態だと、卵にどんどんとゴミが付着していきます。
付着すればするほどカビの進行スピードは上がります。
- 無精卵からカビが発生する
接合もしていない卵は何の抵抗力もないため、放置していればあっという間に白カビが生えてしまいます。
- 卵同士が付着し、そこからカビ菌が発生する
産卵された卵は粘り気のある付着糸がついていますので、卵同士がくっついている状態です。
そのままにしておくと付着した部分にカビ菌が発生しやすく、またカビの繁殖も広まってしまいます。
以上の3点が、カビが発生する主な原因です。
では原因が分かったところで、カビ防止の対策をご紹介しましょう。
卵の防カビ対策
まず、なんといっても水を常にきれいな状態にすることが大切です。
水は毎日取り換えるのはもちろんですが、その時にポイントになるのが水道水です。
通常メダカを飼う時、水道水はカルキ抜きをしてから水合わせをしますが、卵の場合は逆です。
カルキはカビを防ぐ効果があるので、カルキ抜きはせず水を取り替えてください。
また、カルキは1日で効果が無くなってしまうので毎日取り換えましょう。
次に、卵の付着糸や粘り気はゴミを付着させてしまうので取り除きましょう。
付着糸は綿棒ガーゼでやさしく取り除いたり、手の上に乗せ指でコロコロ転がすと取れます。
またこの時に卵をバラバラにほぐしておきましょう。
ちなみにですが、細胞卵はそこまでもろくないので、指で転がしても割れません。
逆に簡単に割れる卵は無精卵だと考えて大丈夫です。
また無精卵を見つけたらすぐに取り除きましょう。
転がしてみて簡単に割れる卵や白く濁った卵は無精卵なので、有精卵とは別にしてください。
まとめ
飼育が簡単なメダカですが、実は孵化するまでには細かな気遣いが必要なことが分かりますね。
産卵されたからと言って簡単に孵化するわけではないことを念頭に置いて、たくさんの稚魚を育てましょう。