「めだかの学校は、川の中。そっと、のぞいてみてごらん。そっとのぞいていてごらん。みんなで、おゆうぎしているよ。」
小学校で習った「めだかの学校」でも、今や、そっとのぞいてみても、そこにいるのはメダカではないかもしれません。
それ本当にメダカ?大丈夫ですか?
ショップで買ったメダカならば、100%間違いなくメダカです。
安心してください。
でも、近所の田んぼや小川で捕ってきた魚は?
果たしてメダカでしょうか?
もしかして、よく似てる魚ではないでしょうか?
メダカと同じように、田んぼや小川に生息している「カダヤシ」という魚がいるのです。
あまりにも似てるので、ぱっと見てもわからなくて、間違って捕獲してしまい、飼育したりと言うことがあるそうです。
外来生物法
特定外来生物による生態系等にかかわる被害の防止に関する法律を知っていますか?
輸入・販売・譲渡・飼育・移動・放流が禁止されている生物がいるのです。
一般的には「外来種」と呼んでいます。
これに違反をすると、罰則があります。
「個人の場合、懲役3年以下もしくは300円以下の罰金」
対処法は、処分だけです。
カダヤシとは?
カダヤシ(蚊絶やし)は、ミシシッピー川流域などに分布していて、平野の池沼や水田に生息しています。
別名=アメリカメダカといいます。
1970年ころから「ボウフラ駆除」のために日本各地に放流されました。
このため、メダカと同じ環境で生息するカダヤシは各地でメダカと共存してます。
カダヤシは生命力が強く水質が汚れていても低温にも強く、カダヤシは卵胎生で特別な産卵場所を必要とせず、繁殖能力も高く、更には淡水魚の卵や稚魚も食べるので、各地でメダカをおびやかしています。
メダカは絶滅危惧種です
メダカは田んぼや小川で普通に見られていた日本古来からの魚です。
あまりにも身近にいすぎて宅地構造や農業改革などの影響を受けてしまい、生息数が激減してしまったのです。
そのために、絶滅危惧種2類に指定されています。
そのメダカはますますカダヤシのおかげで、絶滅への一途をたどっています。
まとめ
今や、カダヤシにとって代わられるほどのポジションに追い込まれてしまっているメダカ。
そしてメダカだけではなく、まだまだ外来種に追い詰められている動植物は多いのです。
でも、人間の都合で輸入されたのに、今の立場は特定外来生物というのも、立場がないような気がしますね。